2013/06/10

見えない敵

6/7(金)は再々燃後2回目の抗がん剤投与日でした。
写真は投薬が無事に終わって清算中の、ホッとした表情のジョアンくんです。


この1年半、まるで習い事と言ってもいいほど毎週のように通っている病院ですが、
ジョアンの心的ストレスは相当大きく、待合室で待っている間に心臓が止まってしまうんではないか
と思えるほどに震え、声にならない細い声や息遣いが漏れてきます。
怖がってるときでも苦しんでるときでも、さすってあげることしか出来ない自分に腹が立ちます。

そんな時のオリくんはジョアンに寄り添ったり、私のことを心配したり、先生や他の飼い主さんに
挨拶しにいったりと、ムードメーカーになってくれてて、いざというときの頼れるアニキに感謝です。


そういえば、発病、再燃、再々燃とガンが動き出すたびに体重は減り、この日は6.5kgでした。(発病時8.6kg)
触ってわかるほど骨が細くなり筋肉も落ちてきているので、なかなか増やすのはむずかしいんだけど、
2週前より400g増えてくれました。このまま緩やかに体重が増えてくれるといいな、と思います。



それはさておき。

この日は予定していた抗がん剤ではなく、前回と同じLアスパラギナーゼ(ロイナーゼ)を投与しました。
主治医の予想以上に顕微鏡レベルでも「まだロイナーゼが効いている」ことと、予定していた薬
ドキソルビシンの限度回数がジョアンの場合、残すところ1回しか使えないのが理由です。
(非常に強い毒性を持つ薬のため心臓への副作用リスクも大きく、使用限度回数が制限されている。)


「今はロイナーゼが寛解に近いレベルで効いているけど、再々燃になるとどの抗がん剤も急速に
効かなくなるから、残り1回しか使えないドキソルビシンは次回にしましょう」と。

きついな。思ってる事がコトバに出来ないけど、けっこう堪えました。






今日も元気に朝晩の散歩をして、ゴハンもモリモリ食べ、おもちゃのモッテコイ遊びもみっちりして、
おっぴろげースタイルで爆睡しているジョアンを前に、薬が急速に効かなくなる時が来ることを
現実のこととしてまだ考えられないよ。
ほんとはずっと考えたくない…。

ジョアンはがんばって今を生きているのに、見えない敵の存在感がどんどん大きくなっています。


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メモメモ:最近のニュースで気になったコト
がん細胞成長させる酵素が分裂促す 県センター研究員ら発見(2013年5月30日:中日新聞)