2013/06/22

ドキソルビシン投与と今後

6/14はジョアンの抗がん剤ドキソルビシン(アドレアマイシン)投与日、そして21日は投薬後の
白血球チェックでした。投薬から1週間経っていますが、副作用もなく超元気!
血液の数値も投薬1週間後のわりには下がり過ぎておらずにほとんどが正常値。いい感じです。

また、高い確率でお腹を下しやすい抗がん剤なので、2種類の下痢止めをあらかじめ飲ませ
(1種類だと下痢になったこともあり2種類にした)様子をみましたが、おなかへの影響が
今回はまったく出ませんでした。よかったー、ホッ。



ところで、写真は14日の17時のお迎えのときもの。
病院から出られることが嬉しくてたまらないって顔をして、私が持っているお弁当保冷バッグ
(持参した朝ごはん)を期待のまなざしで見つめているとこです。
少女マンガ並みにキラキラ&くりくりな瞳でしょう?めちゃかわゆい♪

このあと17時半には朝ごはんを一気食いし、半日ガマンしていたおぴっこピーもたっぷりして
ようやく落ち着くことができます。朝ごはんの時間がすでに夕ごはんなのがかわいそうだけど。(涙)
でも自宅に戻ったら(20時~21時頃)欠食男子?!に変身し、夜もガッツリ食べてます。いいのか?




投薬は無事に終わりホッとしたのも束の間、すぐに頭を切り替えて今後の治療のことを考えて、
いくつかの選択肢のなかから方向性を決めなければいけません。

14日に使用したドキソルビシンは強力な効果を期待できるがゆえに副作用リスクも非常に大きく、
投与回数に限度があります。ジョアンはこの日で限度回数に達してしまったため、今後は
ドキソルビシンに代わる強力な新しい抗がん剤にチャレンジしていくか、それとも既存の治療を
ベースに継続していくか。どちらにせよメリット・デメリットはあります。


ジョアンの血液のなかにはガン細胞にまで成長していないけれど、正常細胞よりも大きいサイズの
ガン細胞予備軍みたいな怪しいヤツラがウヨウヨしています。
こいつらは再燃する前からいます。1年半前にリンパ腫の治療を始めた頃からひそんでいて、
抗がん剤で叩いても小さくなることもなく、かといって大きくガン化するわけでもなく、今は潜んでます。
主治医のE先生も、この大きさではガン細胞なのか、怪しいけど危害を加えない細胞なのかが
判断つかないそうで、気にかけながらも様子見の状態が1年半続いています。

新しい薬をチャレンジする場合、この怪しいヤツラがどう反応するのか予測ができないそうです。
このまま現状維持して目覚めないかもしれないし、動き出してしまうかもしれない。
反対に薬の反応がものすごく良くて、当分はガン細胞を抑えられる可能性だってゼロではない。
また、薬自体の特性がリンパ腫向きかどうかと言えば、リンパ腫治療向きの薬ではないため、
今まで使ってきた薬ほど大きな効果は得られない可能性のほうが高い。
身体が受ける副作用リスクも未知数。


今まで使ってきた抗がん剤をベースにした場合は、すでにガン耐性がつき始めている薬もあり、
腫瘍は増殖に転じるのも時間の問題で、次第に効かなくなってしまう。
しかし投薬後の身体の反応は予測がしやすいため、先手の対応はとりやすい。


また3度の再燃を繰り返しているジョアンには、一時でも抗がん剤を止める事はムリなハナシ。
1ヶ月も経たないうちに再燃することも少なくないそうで、抗がん剤とうまく付き合っていくしかないようです。
(選択肢にも入れてもらえませんでした。)


一応、というか理論上では、リンパ腫治療のベースとなるプロトコールのマニュアルはあります。
だけどそれは再燃と寛解を繰り返しながら1年半生存しているジョアンの身体には過酷すぎて
体力がもたない、とのことした。

平均生存率を上回って延命しているワンコには治療のマニュアルがなく、腫瘍認定Ⅰ種の
主治医にもなにが正解か、なんて言えないそうです。
その子その子によって異なるのでぶっちゃけやってみないとわからない状況です。


2週間後には治療方針を固めなくてはいけない。うーん、どうしたらいいんだろう……。
こんどの通院日も白血球チェックだけなので、そのときにもういちど新薬のことをよーく聞いて、
さらに深く考えてみようと思います。

1日でも長く生きていてほしいけれど苦しみ抜くことはさせたくない。Quality of Lifeが保てない
延命は望んでいません。心豊かなまま、ジョアンらしい生活を出来るだけ長く送らせてあげたい。
ただそれだけ。
そのために出来る事を考えていくしか…、ないよね。